妊娠中のみ血糖値が異常となる症状をいう。
のですが、胎児が巨大児になりやすく母子ともに出産時の負担が重くなることがあるそうです。Wikipediaには、他にも
先天異常のリスクが高まる(中略)早産も多く、羊水過多、妊娠高血圧症候群の頻度も高いハイリスク妊娠のひとつである。
とありました。
わたしの場合は、食事療法で効果が出たのでインスリン注射はなく、食事前後の血糖値測定を出産直前までしていました。食事療法中の記憶は薄れつつあるのですが、今覚えていることを書き残したいと思います。
頼りになる高野豆腐
炭水化物や糖分の多いものは血糖値をすぐに上げてしまうため、白米やパスタ、うどん、スイーツなどはほんの少量しか食べられず、どうしてもお腹が空いてしまいがちでした。そんなときは高野豆腐と干し椎茸の煮物を大量に作り置きして、食べたいときに食べました。煮物の煮汁の味付けを濃くさえしなければ、高野豆腐はいくら食べてもほとんど血糖値は上がりませんでした。
牛乳は意外に血糖値を上げる
食事指導を受けましたが、牛乳には注意してくださいと言われました。牛乳は意外に血糖値をぐんと上げちゃう飲み物だそうです。そこでカルシウム補給には、そのまま食べられる乾燥小魚を買ってぼりぼり食べていました。牛乳が飲みたいな。と思ったときは小さなパック牛乳を飲むようにしていました。
サラダにはグリルチキンをトッピング
わたしにとって食事療法は空腹との闘いだったので、とにかく満腹感と腹持ちの良い低糖な食事を探す旅をしました。サラダは大量に食べても大丈夫な食べ物でしたが、生野菜だけでは満たされないので、グリルチキンや茹でた(ボイルド)チキン・玉子などをトッピングしておかず感を出していました。
野菜は青いものを中心に
野菜を摂るのは大事。でも中には糖分の高い野菜もあって。。にんじん、かぼちゃ、いも類などは避けて食べるようにしていました。量を気にしなくていい野菜は青いものが多いです。とアドバイスを受けたので、ほうれん草や小松菜、レタス、キャベツ、きゅうりなど青いものをローテーションさせて摂りました。あとはきのこ類も低糖質なので重宝しました。
果物はほんとに少量のみ
野菜でも気をつけなきゃいけないものがあるので、甘くて美味しい果物は要注意でした。食べてもほんの少量、イチゴ数個とかぶとうの実をいくつかとかキウイをダンナと半分こなどして制限をしました。市販の果実入り野菜ジュースはけっこう高糖質なので妊娠糖尿病中にはほぼ飲みませんでした。
ごはんが食べたいときは雑穀米で
白米は日本人のソウルフードなのにめっちゃ血糖値を上げるので、雑穀米にしたりしていました。白米を食べるときはお茶碗半分くらいを、おかず、白米、おかずとおかずでサンドイッチしながら、ちょっとずつゆっくり食べることを心がけていました。目の前でダンナがばくばく白いごはんを食べる姿を見ると怒りがこみ上げてくるので、食事療法は精神の修行にもなったと思います。
甘いものが食べたいときは小さくカットして食べる
食事療法中でもスイーツをつまみたくなるときはあります。そんなとき我慢ばかりしてるとストレスが溜まるし、せっかくの妊婦生活を楽しめなくなるので、食べたい物を切って小さなピースを口にしました。そして、出産して体質が元に戻ったらまた食べられるから。とおまじないを唱えて心を落ち着かせるようにしていました。
1日6回食でゆるやかな波を保つ
病院によって指導内容が異なると思いますが、わたしは1日の食事・軽食を6回に分けて血糖値をコントロールするように言われました。朝1食め、朝2食め、夜2食めは食事のボリュームを極力少なくしました。少しカロリーのあるものが食べたいときは昼1食めか昼2食め、夜1食めに摂るようにして血糖値のカーブがゆるやかになるように気をつけていました。
1回1回の数値を気にしすぎない
食事療法を続けているとだんだんコツがつかめてきますが、何度かは血糖値の数値が良くないこともありました。だいたいは友達に誘われて外食するとき。友達に食事療法してることを切り出せなくて、メニュー表の中から低糖質そうなものを選ぶようにしていました。このことを担当医に話すと、少し血糖値をオーバーしたからといって毎回毎回神経質になりすぎないでください。とおっしゃってくださいました。それでも食べすぎたかな。と思ったら、できる範囲で軽い運動を食後にしました。
ざーっと書いてみましたが、妊娠糖尿病になったことをきっかけに、食事に対しての考え方が深まったように思います。食事療法の甲斐あって、妊娠時の体重増加もゆるやかで、プチも標準体重くらいで生まれてきてくれました。低糖質な食事の下地を理解できたので、産後もすぐ体重を戻すことができました。当時は好きな物が食べられない辛さもありましたが、今ではそれ以上に得るものがある体験ができたと思っています。