ヴィクトール・E・フランクル著、「夜と霧」を読みました。
名著と聞いていたので、ずっと読みたくて、やっと夢が叶いました。
目を通してみて、こんな残酷な世界があるのかと絶句しました。
誰もその人から苦しみを取り除くことはできない。誰もその人の身代わりとなって苦しみをとことん苦しむことはできない。この運命を引き当てたその人自身が、この苦しみを引きうけることに、ふたつとないなにかをなしとげるたった一度の可能性はあるのだ。
これほど壮絶な体験をして、この言葉を紡ぎ出せる崇高さに脱帽です。
わたしの人生、わたしの苦しみ、これを引き受ける意味のようなものを感じとりました。
また、ヴィクトールは両親、妻とも収容所で死に別れているというあとがきをみて悲しくなりました。
大切な人を失っても、なお心を突き動かす何かに出会えたら、気づけたら、心の声に従って強く生きられるのかと考えさせられました。